基礎知識

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知って得する専門知識

失敗しない最大のポイントは業者選びです。
もう一点は、悪徳業者を見分ける為の大きな力となるのが、ある程度の”専門知識”を持つ事です。
正しい情報や相場を把握しておく事で、業者のウソを見極められるのはもちろん、より正確な判断ができる材料になります。
下記に屋根リフォームの時期などを記していますので、参考にしてください。

瓦屋根

10年目

新築から10年目程で、瓦を押さえているしっくいの劣化がでてきます。この際、塗りなおしをすると、後の持ち方が変わってきます。 また、しっくいを使っていない物も瓦によってはあります。外的損傷などがなければこの場合は大丈夫です。

20年目

瓦のズレが気になるタイミングです。点検をして建物の状況を一度見てもらうことをお勧めします。 気象状況や瓦の焼き加減でヒビ割れが起きている可能性もあります。

25~30年目

約2棟に1棟の割合で瓦本体が割れています。屋根の下地まで腐らせる危険性が ありますので、必ずこの時期の点検はして下さい。

30年以上

瓦自身が水を吸い込み、瓦本体がスカスカになる事が、瓦の質によってはあります。 専門の瓦職人に診断をお願いして、早急に瓦を葺き替える必要があります。

カラーベスト

もちがよくなったカラーベスト

新築時から10年目で、瓦を押さえているしっくいが劣化してきます。この時点で塗り直しをしておくと後の持ち方が違います。 また、しっくいを使っていないものも瓦によってはあります。外的損傷等がなければこの場合は大丈夫です。

塗り替える際の注意点

さて、8~10年目でカラーベストが色褪せてきた場合、対処法としては

対処法1 塗装
対処法2 葺き替え

2つの方法があります。
塗装の場合は、上塗りが済んだ最終段階で、必ず「縁切り」という作業が必要です。これはカラーベストの繋ぎ目に、塗装によって塗料が詰まったのを取り除く作業です。これを怠ると雨漏りの大きな誘因になりますので、絶対にしてもらって下さい。
その工程を抜いて仕上げる場合も、安請負の業者などによってはありますので、注意して下さい。

塗装か葺き替えか

一般に葺き替えよりは塗装の方が安くつく、とお考えの方は多いと思います。しかし一概にそうとは言えません。下の例をご覧下さい。

Aさん
10年目で塗装 40-50万円(100m²)
30年目で葺き替え 80-100万円
合計 120-150万円

Bさん
10年目で葺き替え 80-100万円(100m²)
(以降30年間メンテナンスフリー)
合計 80-100万円

如何ですか?10年目に1度葺き替えをした方が、10年目で塗装、30年目で葺き替えというケースより、40~50万円もコストがかからないという計算になります。塗装の方が、30年を待たずに住み替えをお考えなら低コストで済みますが、長く住もうとお考えの場合は、結局葺き替えの方が安上がりということも多いのです。
ライフスタイルの変化も視野に入れ、よく検討して賢いリフォームをして下さい。屋根材の種類も最近はとても豊富です。信頼できる業者に相談し、建物に合い、しかもお財布に優しいリフォーム方法を是非見つけて下さい。

ガルバリウム鋼板

カラーベスト等に代わり、近年、屋根材や外壁として脚光を浴びているのが『ガルバリウム鋼板』です。
ガルバリウムとはアルミ合金を鉄に混ぜて作った材料で、耐久性に優れている上、カラーバリエーションも豊富なので、デザイン性の高い外観を作れるのが特徴です。
また、瓦屋根に比べて軽いので地震対策にも適しているほか、最長で約30年間メンテナンスが不要、その割には低コストという嬉しい利点も持っています。
露木板金では最低でも0.35ミリ以上の物しか使いませんが、薄くなればもちが悪いのは当然のこと。ガルバリウムへの葺き替えを勧められたら、その業者が基本的にどのくらいの厚みのものを使っているかを確かめてみて下さい。
大体標準で0.35~0.4ミリを使い、谷部分などは0.4ミリ以上を使うことが定められています。

タイベックルーフライナー

屋根の下葺き材であるタイベックルーフライナー。分かり易く言うと防水紙のことです。この防水紙は、水蒸気は全部抜けて水は洩らさないという性質があり、結露や雨漏りに抜群の強さを発揮します。耐久性も、一般的な下葺き材と比べ優れています。
タイベックルーフライナーを敷くことによって、野地板(屋根下地)の変形や腐敗を防止するので、上葺き材の寿命がきても屋根下地などはそのまま使え、コストが下がり、廃棄物を減らすことにも繋がるという省エネ素材。
丸尾瓦店では、このタイベックルーフライナーを標準仕様としています。